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ショコラウサギさん、町に現れる その3 [お話]

町に来たショコラウサギさんのお目当てはミケネコさんのおもちゃ屋さんでした。


ショコラウサギのお母さん「ここよ、ミケネコさんのおもちゃ屋さんは。」


ショコラウサギのお母さん「あら、閉まっているわ。」


マロンイヌのお父さん「今日はミケネコさんのお店はお休みですよ。」
ショコラウサギのお父さん「おや、これは学校の先生のマロンイヌさんじゃないですか?」
おもちゃ屋さんのお隣は村の学校です。




マロンイヌのお母さん「ミケネコさんは大きな街までおもちゃの仕入れに行っているんですよ。」
ショコラウサギのお母さん「赤ちゃんのおもちゃを見に来たのに残念だわ。」
マロンイヌのお母さん「はじめまして、ショコラウサギさん。赤ちゃんの学校を開かれるそうですね。」
ショコラウサギのお母さん「はじめまして。シルバニア村に念願だった赤ちゃんの学習施設を作ることが出来て嬉しいです。」
マロンイヌのお父さん「お噂はかねがね聞いております。ぜひ一度お話をしたいと思っておりました。」
ショコラウサギのお母さん「はい、私も一度、学校の授業の見学をしたいと思っていたんですよ。」



大人がお話をしている間にショコラウサギの男の子は校庭で遊ぶ子供たちを見つけて駆け寄りました。
サルの男の子「お前がショコラウサギだな。」
ショコラウサギの男の子「はじめまして。シルバニア村に引っ越してきたんだ。これからよろしくね。」


シマリスの男の子「オレ、知ってるよ。お前の母ちゃん、なんか変な学校を作って勉強教えるんだろ?」
アライグマの男の子「あ、聞いた聞いた。赤ちゃんから勉強漬けにするつもりなんだって?」
ショコラウサギの男の子「違うよ。別に変な学校じゃないよ。勉強漬けになんてしないし。」


スカンクの男の子「じゃあ、君も勉強できるの?」
サルの男の子「どうせマロンイヌみたいにガリ勉だろう?」
ショコラウサギの男の子「別に僕は勉強が得意なんかじゃないよ。きっと僕があんまりお利口じゃないからお母さんはもっと小さいうちから勉強させなくちゃ駄目だって思ったんじゃないかな。」


シマリスの男の子「ふ~ん、なんかお前は普通そうだな。」
アライグマの男の子「学校はどうするの?村の学校に来るの?」
ショコラウサギの男の子「うん、赤ちゃんはお母さんが教えるけど僕たちは村の学校に通うよ。」
スカンクの男の子「それじゃ、学校でまた遊ぼうよ。」
サルの男の子「勉強が得意じゃない奴は仲間だからな。」

どうやらショコラウサギの男の子は友達がたくさん出来たみたいですね。


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コメント 2

のりこ

ショコラウサギちゃんは勝気な女の子ですが、男の子は普通の男の子なんですね。マロンイヌ君はガリ勉君なんだ。
「勉強が得意じゃない奴は仲間」ってすごいかも…。マロンイヌ君が心配です。
by のりこ (2007-11-27 07:23) 

あやけい

のりこさんへ
どうしても女の子の方が生意気になりますよね。(うちの家庭だけ!?)
マロンイヌ君はお父さんが学校の先生なのでお勉強が好きなようです。
でもシルバニア村だから、いじめや仲間はずれはありませんよ~。
サル君が強いのは私の干支と関係があるわけではありません。(たぶん)
by あやけい (2007-11-27 17:31) 

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