ハロウィンナイト [お話]
いたずら好きのイヌのお父さんはハロウィンが楽しみでした。
今年は自分もお化けの仮装をしてお菓子をもらいに来た子どもたちを逆に脅かそうと企んでいるんです。
イヌのお父さん「きっと、子供たち驚くぞ~。」
しかし、子供たちは家の前を素通りして歩いていきます。
イヌのお父さん「あれ?そっちは森のほうなのに、どこにいくんだろう。」
お父さんは子供たちの後をついて行きました。
子供たち「トリックオアトリート!トリックオアトリート!」
イヌのお父さん「みんな揃って森の奥に入って行くぞ。」
森の奥まで行くと子供たちは集まってごそごそしています。
イヌのお父さん「こんなところでお菓子を山分けしているのかな?」
バサッという音がすると子供たちの衣装が空に舞い、抜け殻のように地面に落ちました。
するとそこにはピンク色のお化けがいました。
イヌのお父さん「うわぁ、あれは何なんだ!」
どうやら小さいお化けたちが大きなお化けにお菓子を捧げているようです。
ガサッ!イヌのお父さんが枯れ枝を踏んでしまいました。
イヌのお父さん「しまった!見つかった!」
カクレモモジリ「見たな~。」
イヌのお父さん「助けて~!」
お化けがイヌのお父さんを追いかけてきます。
ずっと走ってイヌのお父さんはやっと家にたどり着きました。
家の中ではお菓子集めから戻った子供たちとハロウィンパーティが行われていました。
マロンイヌのお父さん「おや、いったい今までどこに行ってたんだい?」
親友のマロンイヌのお父さんが尋ねてきます。
イヌのお父さん「ピンクのお化けが森の奥にたくさんいて、ハロウィンのお菓子を集めていたんだ!見つかって追いかけられてやっと逃げてきたんだよ!」
マロンイヌのおとうさん「そんなお化けなんているわけないじゃないか。そんな事を言って小さな子を怯えさせるんじゃないよ。どうせ子供たちを脅かそうと思って隠れていて寝てしまって夢でも見たんだろう。」
イヌのお母さん「そうですよ。いい年をしてふざけてばかりいたらだめですよ。」
イヌのお父さん「いや、そんなはずはないんだけど…。」
イヌのお父さんはだんだん自信がなくなってきました。
イヌのお母さん「さあ、さあ、みんなでパンプキンパイを食べましょう。」
マロンイヌのお父さん「そうだよ、みんな君を待っていたんだから。」
イヌのお父さん「待たせてしまって悪かったね。さあ、みんなでハロウィンパーティをしよう。」
イヌのお父さんは考えると怖くなってしまうので寝ぼけたことにしようと思いました。
ちょっと窓の方を見れば本当のことがわかったんですけどね。
ハロウィンナイトにはシルバニア村にも不思議なことが起こるようです。
おしまい
2012-10-31 22:59
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コメント(2)
ここでまさかカクレモモジリが出てくるとは!(爆)
しかしこうしてみるとキモ可愛さがよけい不気味だわ・・・。
お父さんのリアルな恐怖が伝わってくるようです。
ひぃぃぃ~~~いつからのぞいていたの!?
繰り上げてみたら、家についた時からすでにのぞいていたんですね。コワッ
でも寝ぼけた事にしといて正解よ。
パンプキンパイは美味しく食べたいもの♪(^m^)
by じゅりりん (2012-11-01 18:49)
じゅりりんさんへ
カクレモモジリ、キモカワだけど、やっぱり暗闇では気持ち悪い方が強いね。
今回のお話は夜10時ころに撮り始めたのよ。
やっぱりハロウィンは好きだからね。
母の引っ越しでもう家の中がいっぱいで今は何もできないよ~。
by あやけい (2012-11-10 22:06)